求められる仕事をする人。

「こんな仕事がしたい、こんな仕事は嫌だ。」
求職をするときには、自分ができること、したいことから、探すだろう。
もしかしたら、条件面から探す人もいるかもしれない。
就職をするにせよ、起業するにせよ、どうせやるなら、人さまに喜んでいただける仕事がいい。
人さまに喜んでいただける仕事をする。言葉でいうのはたやすいが、とても難しいことだ。
心からあなたに頼んでよかった!と感謝される仕事ができるなんて、結果とてもうれしいが、その道のりは平易ではない。

最近、遺品整理をしたり、実家の片付けをする際に、自分たちだけではできないため、専門の業者さんにお願いをしている。
生前整理、遺品整理のプロである。
実は母の生前からも、少しづつお世話になってきたが、今回も炎天下のなか、
外での片付け作業を依頼した。
こんな暑い日、しかも力仕事、しかもキレイな仕事ではない・・・・。
でも、台風までには何とかしなきゃと思い、苦渋のお願いとなった。
専門家は、嫌な顔をしない。
すると決めたら、笑顔で受けてくれる。
そう、プロは笑顔が決め手。

そして、作業日当日も三十数度の熱い中、朝から屋外で作業をしてくださった。
「いえ、外の方がいいんですよ。中だと、窓も開けられないですので、この方がいいんです」
汗をかきながら、笑顔で作業を続けてくれる。

ゴミの仕分け、撤収と、産廃の処理など・・・。
とても自分たちにはできないことを、スムーズにやってくださる。

人が嫌がる仕事。人ができない仕事。
「片付けること、好きなんです」
最近は大変忙しい業界のようだ。
何でも、納骨の代行や、片付けだけで終わらないサービスもときには舞い込むそうだ。
いろんな人生の終わり方に、モノの整理・処分は必ず必要だ。
これから、ますます忙しくなる業界だと思う。
求められる仕事。これはまさに、そのひとつだ。

この仕事の依頼を通じ、新たな仕事を知り、モノをつくる、使うだけでなく
その後処理をしてくださる方がいてくださる。
このことを忘れないで、消費をしなければいけない。ということを学ぶ。

やりっぱなしの人生。では終わらない。
求められる仕事とは、本当は人が嫌がる仕事。
それを笑顔でできる人たちに、出会えると、
自分は一体?と考えさせられる。


せめて、自分は自分ができるところで、求められる仕事をきちんと
していこうと思う。

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