ついつい、売り場で交流のクセ

都内のデパートなどの売り場で、珍しいものを期間限定で売っていたりすると、磁石のようにそこに吸い付けられる習慣?がある。
「へえ?どこの?何?」商品が面白いもの、よく考えてあるもの、他にないものだと、ああ、だからここで販売しているんだ。バイヤーが発掘してきたな~。どこか地方の商談会に行かれたのかなと・・・いろいろ想像をめぐらす。自分が日頃関わっている、地方の企業さんが首都圏に進出する際のステップなど思い出しながら、どこの県でも同じだな~。
そして、そこにいかにもメーカーの人!という担当者が売り場にいて、熱心に商品説明をしていると、商品だけでなく、その人に目がいく。
「ここのメーカーの方ですか?」と、つい、お客らしくない声のかけ方になる。「はい、福井の鯖江からです。メガネのフレームをもともと作ってましてね・・・」そんな風に会話がはじまる。ちょっとしたアイデア、目の付け所で、一流・最先端といわれる売り場での期間販売が実現する。とても素敵な担当者であり、商品もよく、お値段もよく・・・ということで、「じゃ、ひとついただきますわ」と言って購入すると、メーカーの人だからこそ、自分の商品がここ!東京でまた売れた!という感じで、反応がよく、なんだかとても感謝される。
おそらく今日の売り上げが、継続販売に向けての実績づくりにもなるのだろう。結局、仕事柄か、名刺もいただいて売り場を出る。
・・・と、全国の展示会や商談会、一般の売り場で出会った人たちが多数いて、その後、友達や応援団に発展した関係もある。
いつまでも同じモノを買い続けることも難しいが、せめて、どこかで紹介したり、案内したりしなければ・・と思ってしまう。
売る・買うだけの瞬間のやりとりではなく、結局その作り手との交流を楽しみ、学び、自身の仕事にも生かし、また愉しむ。
ということで、連休で賑わう売り場でもこの習性は変わらず・・であった・・。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク