長崎の鐘が心に鳴り響く朝。

写真は夏前の長崎市内の様子。新幹線の工事が着々と進んでいる。
どんどん未来に向け、発展していくかのように見える。
長崎が、どんどん近くなる。嬉しいような・・・なんともいえない気持ちもある。

76年前の今日、この町の原爆が投下された・・・。
見事に復興し、港町としての落ち着きを取り戻しているといいながら、
その傷跡は今だ消えるはずもなく、ただ、その犠牲になった人々やその子孫は
今も静かに祈りを捧げる。

「長崎の鐘」と言う曲が好きだ。原爆で最愛の妻を亡くした医師、永井隆氏の深い祈りが伝わる。
そして鐘の音は、平和の象徴。原爆で浦上教会の鐘が焼けおちたが、その存在は今も残っており、形を残し、平和の大切さを訴えている。
この上なく悲しいけれど、力強さを感じる名曲であると思う。
今朝はこのメロディを胸に、そして長崎の空を想う。

どんなことがあっても、人は争ってはいけない。平和の意味を心から考えねばならない。
悲しみの歴史を越えて、やさしく、たおやかに生きつづけている長崎の人々の笑顔が浮かぶ。
この現実が風化しないように、しっかり伝えていかねばならないと思う。

祈りを込めて、長崎の鐘を心で鳴らそう。

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