久しぶりの新潟出張。なんといい天気だ。トンネルを越えると、雪国・・のあの風景が、この季節はこんな感じだ。
たんぼの緑が、実に美しい。たんぼは、全国各地にあるのだけれど、どうして新潟の田園風景は、とりわけ美しいと思えるのだろう。広大さもあるのだろう。
ここでとれたお米をいただく機会が多いから、そこで農作業をしている人たちの顔が浮かぶから・・・。そんなことがよみがえり、この季節の仕事の大変さも頭をよぎり、余計にこの緑が心に沁みてくる。
たんぼの緑と、大きな空の対比。新幹線の車窓から思わずスマホをかざした。
夏の新潟行は、車窓を眺めるのがいい。画面や本を見ていては、もったいない。
電車移動の醍醐味はこれだ。「あと、何回新潟出張できるんだろう」といつも思いながら乗ってきたこの電車。今日も再び、訪れることができる。田んぼの景色は私にとってのうれしいおもてなしだ。
私はこの季節と冬の新潟の風景をいつも比較して楽しむ。
この豊かな自然の中で、生き続けてきた新潟の人たちの心の豊かさ。そのことも感じる。
今は日本一といわれるほどの暑さに耐え、そして厳冬、大雪の冬に向けて・・・。
季節ごとの仕事をしながら、自然と共生する人々・・・。
美しい田園風景の向こうには新緑色の山々・・・。手前を白いトラックが走る。そして飛行機雲・・。人の働きを感じる1枚。まさに、風景は情景となる。
この約10分後、新幹線を降りた。暑さで思わず現実に引き戻された。
でも、そのなか笑顔で出迎えてくれた仕事仲間の歓迎ぶりに暑さも吹き飛ぶ。
美しいけれど、戦いの夏。今日もまたはじまる。
「それにしても、暑いね~」この言葉を何度も言いながら、新潟の夏を愛でるとしよう。
愛しい夏の情景に癒されて。
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