夏は高齢者にとってキツイ季節となる。
脱水症状になってしまうのだ。
嚥下の力が衰えることで、水分補給を自分でできなくなる・・。
体力が低下すると、さらに悪循環になる・・・。
昨年の夏までは、そんなことを心配することもなく、元気な両親がいた。
コロナの四季を越えて、1年経たない間に、母がいなくなり、
ひとり残った父。
ほとんど外出できずの温室暮らしの、家族とも会うことがない暮らしのなか、
昨年のようなパワーがなくなってしまった。
脱水症状。
あんなにジュースをせっせと届けていたのに・・・飲めないなんて・・。
今、主治医の先生や施設の皆さんにお世話になり、いろんな方法で水分がとれないか試てもらっている。
お願いだから、飲んで!お願いだから、食べて!
看護士さんと電話で話した、尊厳死のこと。
父のことで、そんな話題をしなければならなくなったとは・・・。
いかんいかん、夏を乗り越えてもらいます。
父に元気に復活してほしい。絶対に夏を乗り切ってほしい。
せめて、せめてとひまわりの大きい1輪を買ってきた。
これを届ける。心の差し入れだ。
花も水を飲んで生きている。
お父さんもひまわりのように元気に1
そんな思いが伝わってほしい。
一緒に、夏を絶対乗り切る!
ひまわりって、よく見ると人間の顔みたいで、
個性豊かだ。
この一輪が、私たちの代わりに、父を今日から見守ってくれるように。
太陽の花。ひまわりに願いを託す朝。