尊敬する女性。ジャンヌダルク、マザーテレサ、テレサテン、そしてメルケル。
とふりかえれば、海外の人ばかり・・。いやいや。日本にも素晴らしい女性は
いらっしゃる。
女性が生きやすい、守られている現代社会ではなく。生きづらい厳しい時代に道を切り開いた人ほど、尊敬に値する。
自身の才能と、強い思いで 自らのミッションを果たす人たちの生きざまは本当に感動的だ。
昨年亡くなった、宮城まりこさん。
子供のころから、テレビなどでその存在は知っていたが、大人になってからは
障がい者支援活動の先駆けとして、その存在を改めて知ることになり、ずっと気になっていた。
今でこそ、障がい者アートも社会に認知され、応援する人が増えてきているが、宮城さんは半世紀も前からそのことを続けてこられた。
このたび、たまたま近くまで出向くことがあり、念願の「ねむの木 村」に立ち寄った。主人がなくなって1年。どのように活動を続けておられるのだろう。
今回は、障がい者が描かれた作品を展示する美術館と、この施設を創設した、宮城まり子さんのパートナー 吉行淳之介の文学館に寄る。
美術館には、障がい者のみなさんの合唱曲が流れるなか、数々の、カラフルな創造性豊かな作品がずらり展示。その完成度と、宮城さんの障がい者を支える思い、愛を感じる。
なぜ、ここまでして、女優・歌手という華やかな仕事を捨て、この事業に命を懸けることができたのか。
作品は、もちろん素晴らしいが、私の興味は宮城さんの生き方自身にあった。
そして、その宮城さんが生涯パートナーとした吉行氏。
この方の人生にも興味が募る。
半世紀前にはじまったこの福祉事業。その主人たちはもうこの世にいないが、障がい者支援の輪はさまざまな形で今、世の中に広がっている。
改めて、宮城さんのようにはできないが、そんな大きなことはできないが
今、私にできることは何か?について考える。
世界のマザーテレサ、日本のマザーテレサ、そして・・・・・。
いずれにせよ、「愛」。
これが一番重要だ。
小さな世界でいいので、それで十分なので自分ができることを!
ねむの木 村の存在が、これからも、ずっと創設者の思いを受け継ぎ、
障がい者のみなさんが元気に生きる道しるべとなるように
願っている。
雨に濡れる、ねむの木の村には、紫のあじさいがよく似合っていた。