テレビで再会に静かな感動とエール。

日曜夕方は、1週間の中で数少ないおうちごはんの日。ビールを飲みながら、枝豆をつまみながら、テレビを見るという平和な国民?的な時間を過ごすのも悪くない。と、ゆったりモードで画面を見ていたら、瞬間「あれ!?あの人」声が出て、家族がびっくりした。
番組にではなく、コマーシャルに知り合いが出ているのだ。しかもずっと探していた人。気になりながらもご無沙汰していた人。もう2年以上音沙汰がなかった。あまりしつこく「お元気ですか?」とも正直言いづらかったので、連絡もしていなかったけれど、内心とても気になっていた。ライブを手伝っていただいたこともあった、相談を受けたこともあった、彼が撮った美しい写真を見せてもらったこともあった。
そう、そのテレビコマーシャルでは、転職をしてがんばっている人を取り上げ、ドラマチックに描いている。「アナウンサーからホテルマンへ」。そうなんだ。そっちの業界へ。しかも東北へ移ったんだ。私は夕食どころではなくなり、コマーシャルに小さく出ていたホテル名を調べる。ああここなんだ~。思わずすぐ携帯に電話をしたけれど、やっぱり・・。でも、一言がんばって!と言いたくなって、そのホテルのお問い合わせフォームに、ホテルのことをそのコマーシャルで観たことを書き、ホテルの資料請求とともに、その人の活躍を願っていると伝えてほしいと書いて送信したら、翌日宅急便で資料が本人から届いた。名刺とミニメッセージも添えて。「元気にしています、いずれお会いできることを楽しみにしています・・・」という手書きの文字に安堵する。そうか~。本当にホテルマンになったんだ・・。すぐ送ってくれたことがうれしかった。
それにしても、歌手や俳優でもない、知り合いがいきなりテレビコマーシャルに出ていたらびっくりするものだ。映像上の彼は相変わらず爽やかないい笑顔だった。彼が詠んでくれた詩を懐かしく思い出す。また会える日まで。勇気ある新たなスタートに心からエールを送りたい。

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