新しい経験を重ねた3か月に。

3月からの3か月は、自分の人生にとって大きな学びの時間になっている。
これまで踏み入れたことがない世界=親との別れを経験することで、
これまで考えたこともなかった出会いやおつきあい、調整など、さまざまな関係と向き合うことになった。
どれもこれも、わからないことばかりで、それでも判断しながら前に進んできた。間違いなく、母の死が与えてくれた新たな出会いも生まれている。

ひとりの人の人生は終わったら、周囲の人に、記憶として受け継がれるということもわかった。
残った人が、その人を忘れないで大切に思っていれば、その人の存在は永久に消えることはない。
との言葉をこれまでにも多く聞いてきたが、今はそのとおりだと思う。

今朝は、母の好きだった炊き込みごはんを作った。
久しぶりだ。母のために買ってあった食材を使い、あのあわただしかった介護生活の時間をふりかえる。元気で会ったあの朝も、喧嘩したあと、
「おなかすいたな」
と言って、おいしそうに食べていた姿がくっきりよみがえる。
今日はお世話になった人に召し上がっていただきながら、母の旅立ちに改めて思いをはせるとしよう。
雨が降らなければ、納骨となる。
また、ひとつ新たな経験を積む。

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