理想に生きる、変わり者たち。

アーチスト仲間との会食、会話はなんとも心地よい。大空も飛べるかな・・・ぐらいな気持ちにもなれる。
時々、演奏協力いただいている青年和楽器プレイヤーとの会食。四月も後半なのに、新年会。
「今年もどうぞよろしくお願いします」と季節はずれの挨拶に笑う。
それから互いの活動の近況について、生き方について、社会との関係について、ビジネスについて
まあ、話題は尽きない。おそらく10年近いおつきあいになっているだろう。
お互いに仕事としての音楽との向き合い方、音楽を仕事とする生き方がどんどん進化してきたような
気もする。
いつも互いに次のステップに向けての理想、自分たちがなすべきことについて確認しあう。
お客様が喜んでくれること、人が育つこと、自分の理解者が増えていくこと・・を求めて
日々あがいてもいる。
一口にアーチストといっても、世の中にはいろいろなパターンが存在する。
著名な人、無名な人。素人とプロの区別もわからない人も増えており。
真のプロとしてやっていこうと努力している地道なアーチストにとってはなかなか試練の
道でもある。
今売れたい~。だからメディアやそれ専門の会社と組んで活動をする人もいる。それは実力と別物の
こともある。
いい演奏をしても、有名になっていない人もいる。でも、地道に志をもってやっている人は続ける
ことによって、誰にも真似できない確固たる道を作ることができる。
そう、目先の儲けよりも、道を作るために生みの苦しみを実行するのがアーチストがすべきこと。
彼と話していて再確認できたことだ。
目先の数字を目指すのであればアーチストではなくビジネスマン。でも真のビジネスマンは目先
だけを追ってはいない。
アーチストは時々変わり者と言われることがある。変わり者だから夢を抱ける、それを信じて生
きていける。変わり者は面白い。面白くていいじゃない。
これからも大いなる理想をもって、変わり者として生きていこう。
そんな思いで握手を交わし、別れた。次一緒にごはんをするのは、忘年会だろうか。
自分の鏡のような存在がいることが、とても幸せだ。

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