やっぱり、店で買おう。

オンライン会議が増えてきて、カメラ付きパソコンにも予備があった方が良いと
思い、今使っているもの(SURFACE)の最新型を入手しようかと、ネットでいろいろ調べ始めた。
ネットでいろいろ情報を見ながら、同系機種のものであれば、ネットで買うのも問題ないかと思いつつも、やはり2年ぶりに購入するのだし、どこが変わったのかを見てから、納得して買いたい。
ネットで、パソコンや家電をささっと購入できる人は凄いと思いつつ、自分には不安も残ると思い、ネットで購入せず、まずは近くのショップへ向かうことに。
すると、なんと二年前に前の機種を購入した際に、説明してくれたスタッフらしき人が店頭にいた。
「あ、あの人、見たことある。確か・・・」2年前はマスクはしていなかったため、断定はできないが・・・。
早速、その人にその最新機種の説明を受け、あれこれ、思うことを質問した。そう、ネットではこういう細かい会話が、難しい。
その担当者は大変丁寧に、顧客に寄り添った対応をしてくれ、安心して購入しようという気持ちにさせてくれた。
ネットで検討と言う場合、チャットで・・といわれても、メーカーにしてみれば、パソコンを購入するぐらいで、いちいち細かく対応はしない。
すでに公開されているQ&Aや他の人のレビューを参考にするぐらいだ。
私はすぐ新機種を購入することに決め、さらにその人の勧めにより、さまざまな小物や保証も一緒に・・。気が付けば、かなりまとまった買い物になったが、なぜか安心感がある。納得しているからだ。
「やっぱり、パソコンは、店で見て買う方がいいよね」
購入を決定してから、そのスタッフに言うと
「まったく同じものを購入されるなら、ネットでもいいと思いますが、違いを見たり、説明聞いたりして‥と言う場合はやっぱりお店がいいと思います。皆さん、そうおっしゃいますね」

話していてだんだん思い出した。2年前の新機種を購入したときも、彼のこの応対が素晴らしく、気持ちよく購入したのであった。
「あの、あなたはいつからここにいますか?私、前買ったときもお世話になったと思いますが」
「2年とちょっとですね。あ、そうですか」
もちろんそのスタッフがいちいち、パソコン1台買うお客を覚えているはずがないが、私の方が、今回の会話により、彼の前回の接客のことを思い出したのだ。
「あなたの接客がよくて、前回も買ったんですよ。今日もそうです。話していてだんだん思い出したわ」
すると、そのスタッフはマスク越しではあったが、目を細めて喜んでくれた。

店とは。商品だけではなく、その空間に人がいる。
コミュニケーションができる ということ。
その道の「プロ」がいるということ。ちゃんと答えてくれる、安心して購入できる。
ここがお店の存在理由だ。

やっぱり、店で買おう。
そして、店を利用しないと・・・。リアル店舗は厳しい状況だ。だから応援しなないと・・。

店で見てからネットで買う。
そんな人も、場合も多くあるだろうが、改めて、今もっとお店の価値を大切にしたいと思った。お店を大切にしないと・・なくなってしまう。ロボットに接客されるだけでは、やはり・・。人と話したい。

メーカーは、単にモノを売るのではなく、価値を伝え、届けてほしい。
そのためには、コミュニケーションが不可欠だ。伝える人の存在が重要だ。

彼は、私が帰るときも、なんども頭を下げ、にこやかに送ってくれた。
店は、こういう余韻もある。
ちなみにこの担当者は小売店のスタッフではなく、メーカーの人であった。売り場の担当者とよく連携して、
その売り場で、自社の商品が売れるように、がんばってほしい。 彼を応援したいと心から思った。

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