無心の時間をもつ。

日々、時間や課題に追われる生活を過ごしている。
さまざまなバランスを考えたり、調整をとりながら
しかも、コロナ禍でのコミュニケーションの難しさも加わって
なんとなく、不安。ということも多いかもしれない。

直接会えないからこそ、余計に心を配る必要もあり、
そうしなければ、本当に伝わらないような気がしたり・・・。
とにかく、安心して毎日を生きていくのは、コロナ前より
よりパワーが必要と思う今日この頃。

そんなとき、無心になるひとときは重要だ。
スポーツでもいい、散策でも良い、料理でもいい、座禅、何でもいい。
自分ができること、したいことで、とにかく無心になれる、そして
自分とだけ向き合える時間を積極的にもつようにしたい。

最近の私の無心の時間は、ショパン。
40年前弾いていたあの曲をもう一度。
昔の楽譜を引っ張り出して、昔のようにと鍵盤の上に指を這わせる。
今日は即興曲、今日は夜想曲・・・と、あれこれ弾き散らかす。
あれ?こんなはずじゃなかった。昔はよく動いたのに。
と格闘しながらも、ショパンの美しい旋律、和音が流れてくると
この上なく幸せな気持ちになり、川の流れに身を任せているような
そんな感じで、さまざまな雑念も流されていくように感じる。

気が付けば、あっという間に時間が経つが、何か心が浄化された
すっきり感もある。

定期的にこまめに、意識的に無心の時間をつくる。

鬱陶しい季節も、生きづらいときも、その時間が自らを救ってくれる。




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