浮かぶ瞬間まで「悶々」を楽しむ

講演のシナリオや研修のシナリオを考えるには、集中すればいい。と書くと簡単なことのようだが、そうではない。子供の勉強のようであるが、集中する!という環境を頭の中で創る、この切り替えまでに案外時間がかかる。やらねばならないときに限って、コーヒーばかり何杯も飲んだり、甘いものに手を出したり、余計な調べものをしたりする。新曲を絶対にこの日までに!と心に決めるのはいいが、閃きというのは、あるときふと降りてくるもので、パソコンの前に座っていても浮かぶはずもなく、計画的にはいかないものだ。しかし、思っていればそっちの世界に頭が動いていくから、悶々しながら一見無駄な時間を過ごしながら、どんどん自分を追いつめていく。移動中はアイデアや曲が浮かびやすい。まだ浮かばない緊張感から解放されたように何かが湧いてきたときの爽快感は何とも言えない至福なひとときだ。あと3日で本番だ。と思っていても、まだいけるとゆっくり構える自分もいる一方、早く浮かべ~と追い詰める自分もいて、悶々しながら時間を過ごす日もたまにある。作詞作曲の面白さはいつの間にか、描きたい光景なり絵が浮かぶこと、そこに音がついてきて、言葉はあとからである。ネーミングでもなんでもそう、浮かぶものは、遊びながら、関係ないことをしながら、それがヒントになって発案することもある。ゼロから何かを創造することは面白い。そう思って、悶々と1日を過ごす日もある。そう、創造とは閃く自分を信じることかも?

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