自動販売機は現代社会の産物かと思っていたら、なんと紀元前3世紀から存在していた?そして、産業革命など、コインの流通など、経済・産業史の大きな節目ごとに、発展して、今日に至っているようだ。(ネット検索によると、ではあるが・・)
今や、世界でも自販機がもっとも発達しているのは日本で、その売り上げは世界のトップクラスらしい。
確かに町のいたるところに、飲料の自販機が点在している。
タバコの自販機こそ、減ってきたが、飲料の自販機はさらにバージョンアップし、販促機能だけでなく、防災機能を備えたり、ベンダー企業のさまざまな工夫には余念がない。
そして、飲料やお菓子のみならず、最近では「出汁」の自販機を近所でもみかけたし、世界のニュースでも、ピザの本場ナポリに、ピザの自販機が登場して賛否両論という話題もあった。
このコロナ禍では、自販機もさらに変革の時代に突入?なのかもしれない。
最近、ある外食産業に携わる企業さんから、売り上げが上がらないので、自社商品を自販機でも販売しようとも考えるがどう思うか?という相談を受けた。コロナで売り上げがなかなか増えないので、24時間売れる自販機を導入しては?とのことであった。
気持はよくわかるが、自販機を活用することは、商品によっては瞬間話題にはなるが、継続性があるか?また、自らの店の脇にそれを置くことで、お店で作り立てを作って提供している商品へのマイナスの影響はないか?
サービスという手法をそっちに向けて本当に良いのか?
サービスする人材がいるのに、自販機か?他にできること、まだあるのでは?
などなどいろんなことが気になってくる。ということで、
今回、改めて自販機について考えるきっかけを得た。
確かに、小学生の頃、カップヌードルの自販機を初めて見て、使ってみたときの感動は忘れない。
でも、今、この食文化が発達した今、その自販機を見てもどうだろう?
確かに懐かしさゆえ、使ってみたいかもしれないが。
コロナ禍。お客様が来店できない、外食しづらい環境のもと、各社、本当に知恵を絞り、実行されている。
自社の強みを最大に発揮しながら、そのマーケットを良く見ながら手法を選ぶ。
そして、やるなら迅速に。
そんなことを思いながら、改めて自販機というチャネルの可能性を自分なりに
見直している。
自販機が一番似合うのは、やっぱり、駅。そんなイメージがある。
そして、地方出張から疲れて帰って、最終の地下鉄を待つ駅のホームの自販機で買ったアイスクリームの美味しかったことを、今、懐かしく、思い出す。