今週25日放送のわがラジオ番組「愛の元気人」。毎回トークのコーナーもあるが、音楽のコーナーもある。「ザ・ノスタルジック ミュージック」というコーナーではその時に聴いてみたい懐かしの曲をセレクトしている。今回、編集したもの(完パケと業界では呼ぶそうだ)の確認をして、その曲を久しぶりにフルで聴き、たまらない気持ちになった。いやー、これがラジオで流れたら、聴いた方はみんな・・・。と思ってしまった。自分が関西から東京へ移ってきたころに流行った曲である。淡い、切ない思い出も蘇るその曲自体がなんとも甘酸っぱいのであるが、それにましてこれを歌う歌手のことを思いなんともいえない気持ちに・・。
歌手という職業である人が、声を失ったら・・。生きていけるのだろうか。音楽は声、音で表現する世界である。その表現手段を失ってしまったら・・。その苦しみ、辛さと向き合って生きていこうとするそのアーチストの人生を思うと、泣けてきた。
エールを送るつもりでセレクトしたのだけれど、聴いたら悲しく、切なくなり、また以前は感じなかった感情も生まれてきた。
感謝しなくちゃいけないんだ。声が出ること、話せること、歌えること、おもいきり笑えること。
キレイだとか、美しいとかの以前に、発することができる、自由に動くことができる・・・このことを当たり前と思わず、感謝しなければ・・。あの素敵なメロディーは単なるバラードではなく、人生の悲哀と生きる勇気のエールソングにも聴こえてきた。改めてその人の人生のこれから!を応援したい。五体満足は皮肉なことに、我が身に何か起きないと実感しないものかもしれない。
五体満足の感謝を伝える一曲のバラード
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