「あい」と「えーあい」。どっちが?

AI。人間社会には不可欠な存在である。
「あい(愛)」も「エーアイ」も。

最近、スマホに向かって、あるいはロボットに向かって話しかけている人は増えている。何度も同じ言葉を言って、「もう!」と言っている人もよくみかける。入力するよりカンタンとのことで、音声入力をする。腱鞘炎にならないし、手が自由に使える。確かに、これもひとつの手。

企業の電話応対も、最近はAIの力をフル活用している。
久しぶりに電話で宅配便の集荷の予約をしようとした。
オペレーターにつなぐ案内はなく、「今日はAIが対応いたします」と言われて、
やむなくそのまま付き合うことにする。
AIが話して、こちらが入力するのかなと思ったら、「話してください」と
AIに言われ、彼女(?女性の声につくってある)の質問に口頭で応える。
一度で認識してほしいので、ゆっくり話す。こちらが発した音が正しいか
確認できる。すると一部違っている。「今の住所は正しいですか?」
「いいえ」と応えると、「誠に申し訳ありません。ではもう一度最初から
お願いします。」と言ってくる。へえ?また最初からいうの?間違っているのは最後だけなんだけど。とイライラしながら、最初からゆっくり住所を言い直す。
今回はミスなしであった。
ちょっとストレスがたまる会話で、本当に予約できたのかは気になった。
結局、その予約を変更したかったため、今度はオペレーターにつながる窓口に電話をする。
「さっき、AIの受付で予約したものですが・・・」と、名前と住所伝えると
「電話番号は?」と聞かれ、「さっき聞かれてないです」「そんなはずはないです。電話番号お聞きしないと受付できないです。」「そりゃそうですよね。あれ~おかしいな~」ということで、あらためて最初から、今度はオペレータに連絡し、変更の予約が完了。最後に「やっぱり、人間様相手の方がいいです。安心しました」と、思わずオペレーターの方に失礼ながら「人間様」と言ってしまった。
AIは人手不足を救う手段だ。それは理解する。でも、やっぱり、人との会話がいい。「えーあい」より「あい」。心がない相手とのコミュニケーションは、ストレスフルになりそうだ。

私には、やっぱり人間様が一番だ。

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