母との別れが近づいている。
もう2日しかない。
と思うと寂しくなる。
しかし、いなくなるわけではない。とそう心に決めた。
旅行好きな母は、コロナが収まるよりちょっと先に、
長い旅に出ることになったのだ。
と、そう思うことにした。
納棺の前に、湯灌をしていただいた。
入院中、入浴できなかったため、せっかくなので
シャンプーもしてもらって、きれいにセットして
もらって・・。けがしていたところも包帯してもらって・・
きれいに産毛もそって、お化粧もして・・・。
母が気に入っていた洋服と、私があげた帽子をかぶせてもらって
紫色のストールもまいて・・・。
とびっきりのおしゃれさんになった。
生前、こんな美しい母を見たことがなかったというくらいに
きれいになった。
ただ、言葉はない。
そこが違うだけだ。
おしゃれをして、彼女はこれから長い旅に出る。
今しばらく会えないけれど、きっとどこかでまた出会えるだろう。
と、そんな風に考えることにした。
人生は観覧車だから・・・そんな風に考えた方がいい。
息を引き取ってから3日の時間を過ごすことで、何かこの現実への向かい方が
みえてきた気がする。
本日のお通夜、まずはしっかり送る準備をする。
おいでいただける皆さまに心からの感謝を、母の代わりにお伝えする。
母が無事に、旅に出られるように。
どこへいくのかな?ダイナミックにイメージするとしよう。
と、超前向きにとらえようとする自分を、今はキープしたい。