五感が目覚めるゴーアウト。

緊急事態宣言も解除されてか、町に人があふれ始めている。
季節性もある。冬眠、巣ごもりから目覚める春でもある。
リバウンドにつながる密集地への外出は見合わせたいが、
リサーチ兼ねて脇道の町歩きは、おすすめだ。
いいアイデアが出ないとき、 何か違う目線で物事が欲しいとき。
ちょっと風に吹かれてみる。季節の変化を感じながら、体内の空気を
入れ替える。
図書館に行く、本屋に行く、ただひたすら歩く。
たとえば女性向けの企画を考えているときは、女性が集まっているお店に
出向き、うろうろする。女性の心理と行動を観察する。但し、密集の中には入らず、脇から眺める。観察をする。並ぶ人の心理を想像する。
お店を彩るPOPや、ポスター、デジタルサイネージから、町をゆく男女の
ファッションまで・・。あるいは人々の会話まで・・・。
その時々のテーマに合わせて、それにつながる世界を、ソーシャルディスタンスでウォッチングする。
マーケティングリサーチのひとつとして、
30年前は、海外に出向いて、日本にはないものを探してきた。
あの頃の感動は今も忘れない。そう、出会い、発見に感動があったのだ。
今はネットで多くのモノ、ことが探せてしまう。でも、あくまでも二次元の
モニター越しの世界である。手を触れることはできない。味わうこともできない。カンタンにみつかることに慣れてしまい、感覚もマヒしがち。
検索することがリサーチの全てではない。
五感で感じる感動は、直接見る確かさは、ネットで得る情報とは大違いだ。

だから、今でも企画に困ったら、外に出る。
ひとたび市場に出れば、何かを得ることができる。

中に籠って、パソコンでの企画も便利にできるが、
感じる時間を大切にしよう。偶然の出会いも楽しもう。
感じることは、ヒラメキに通じるから。
今日も、わずかであっても、時間をみつけて、ゴーアウト。
道に咲く桜との出会いも楽しみながら・・。

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