教えて、教わること。

教えるという仕事、活動とは何だろう。
教えてほしいと求める方に、求めておられることをお伝えし、相手がその知恵なり、ノウハウなどを理解され、行動が変わること。成果が出ること。
そこまでを含めて、教える。である。

口先だけでは、なかなか教えることにはならない。

学校の先生たちは、この「教える」というコミュニケーション活動をどう心得ておられるだろう?少なくとも単なる知識の伝達ではないはず・・。
ま、大学の教授ならば、別かもしれないが・・・。

自分の場合について考えてみる。企業さん相手に、講座や個人的に指導(この言葉自体も目線が高く、自分にはそぐわないが)をするという機会がある。
よく「ご指導ください」と言われるが、いい大人に、指導なんて・・とも思うし、どこまでやればよいのかも悩ましくもある。

自分が伝えたことで、相手の行動が変わらない場合は、自分の教え方が、伝え方がまずいのではないかと考える。伝え方を変えて、再度伝える。いろんな試みをしても、伝わらないこともあるし、ずっと言い続けなければならないケースもあり、かなり根気もいる。
ただ、相手が理解され、学習成果を発揮されることがわかってくると、そして成果が出たと喜びの報告をいただくと、教えるという仕事のやりがいを実感する。
そして、教えるために、教える側は、常に全方位で臨まなければならないこともこの20年で体得してきた。
要するに、口先だけの指導、教授はない。

だから、自分が学ぶときも、一生懸命準備して、誠意をもって、全力で自らがもつ力を発揮される先生に共感を抱く。

教える。とは教えられること。そのことをわかって、現場に臨むことが重要だ。
と、日々もがきながら、お役立ちを目指し、精進中。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク