夜の街を昼、歩くと・・・。

名古屋の栄といえば、全国でも知られる繁華街。最近は、名駅もがんばっており、ちょっと厳しさもあるが、それでも、栄はファションやグルメの町として昭和の繁栄を誇り、今も進化している町である。
そして、その栄に隣接する錦(にしき)というエリアは、飲食店の集中地区。
東京に住んでいるときは、時々、出張や岐阜への帰省時に、この地域で食事をするのが楽しみであった。・・・と、そんな頃が今となっては懐かしい限り。
とくに「きんさん」と呼ばれている、錦3丁目は小池さん流に言えば、いわゆる夜の街。名古屋の夜といえば、タクシーに乗って、ビジネスマンたちがこの周辺に駆け付けた・・・そんな町だ。
コロナ感染拡大後、名古屋ではこの地域がマークされ、厳しい営業制限を強いられ続けている。1か月の我慢ならなんとかなったかもしれないが、もう1年だ。
そして、今回の緊急事態のさらなる延長・・・。
近くまで行ったついでに、昼間のこの錦三ストリートを歩いてみた。
以前は元気に営業していた店舗が、どんどん空き状況になり、撤収工事をしている店舗もちらほら・・。
コロナ終息して、この町は元に戻れるのだろうか?とても心配になってくる。
中には、営業を続けたり、列を作り、順番を待つラーメン屋も一部あったが、
それでも夜に向かう準備の忙しさなどはなく、働く人たちの影も少なく、昼だから静かなのではなく、今は夜の方が静かである・・・。
宴会、歓迎会、食べ放題・・・・ちょっと前までは、何の違和感もなかった言葉の書かれたPOPやポスターたちが、空いた店に寂しく掲示されているのを見ると、たまらなくなる。
宴会という機会は、今後もあるのだろうか?

外で食べる楽しみをコロナが一度奪ってしまったあと、人はそこに戻るだろうか?
世界中の飲食関係の皆さんが、今も外食のたのしみを伝えるべく、それぞれ工夫してがんばっておられる。
安全に外で食べる楽しみをうまく、うまく伝え続けてほしい。
まずは、普通に営業できる環境にならなければ、話にならないのであるが。

ああ、錦三の、柳ケ瀬の、祇園の、先斗町の、歌舞伎町の、銀座の夜が・・・私なりにも、懐かしい。
なんとか頑張れるように、早く終息してほしい。
夜の街の賑わいが、安心して、再びみられるように。


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