なぜ、あの瞬間にそれを思いついたのかは、今となってはさだかではないが、
会議中、すぐにその絵が浮かんだ。
「この時期こそ、コロナだけでなく、首都直下地震のことも視野に入れ、東京の人に防災の自助の必要性について発信したいんですけど、何かいい方法ないでしょうかね?」と新潟で防災商品を開発・販売する会社の社長さんからの相談をいただいた瞬間のことだった。
東京といえば、いわゆるビジネスパーソンも多く生活しているが、それ以外さまざまな志をもって頑張っている人も多い。そこで、ふとコロナの影響を受け、演劇の公演が減り、リモートで挑戦しながらも苦労している演劇の仲間のことが頭に浮かび、そしてこの企業の防災用品が演劇で使われたら、それがネット上で見られたら、面白そうだ。と直感した。
「演劇で、防災商品のPRしたら面白いかも?と思いますが、いかがですか?良かったら声かけられる仲間もいますが」
社長や社員さんは、「演劇ですか~」としばし沈黙があったが、それは今から思えば、未知への手探り時間であった。
「聞いたことない、新しい発想ですね。ぜひやってみたいです」そんな話から
急きょ、東京の演劇仲間、脚本家に会いに行き、この件を相談した。
コロナ禍のなか、演劇も東京から地方へ、劇場からネットへ・・・ということで
さまざまな変化に対応していたせいか、二つ返事、前向きにこの企業とのコラボ企画は受け入れられ、そして10月後半からこのプロジェクトは始まった。
オンラインミーティングも実施しながら、脚本制作、キャスティング、稽古・・昨年末、赤坂で撮影をし、年末に編集、正月中に完成。
そして、この緊急事態宣言のさなかの公開。
もしかしたら、今なら、日ごろ忙しいビジネスパーソンたちにとっても、何かと時間もとりやすいかもしれない。だからこのタイミング。
ぜひ、この時期に、コロナ禍に発想し、仲間たちのおかげで完成した防災ドラマをごらんいただきたい。
そして、よろしければ、これから起きうる防災について、ひとりひとりが自分ごととして、向き合い、日常からの準備・行動をお願いしたい。
防災ドラマ「東京(携帯式)ヘルメット物語」は、こちらから。
3編のシリーズ作品です。そのダイジェストが告知編。こちらからご覧いただけると、より興味深く楽しんでいただけます。
https://a4t.jp/language/tokyohelmetmonogatari.pdf
ぜひ、それぞれ皆さまの周囲の方にも、このドラマの存在をお知らせ頂けると
うれしいです。コロナ禍から生まれた、新潟の企業と、東京の劇団の初コラボ。
涙あり、笑いあり?ちょっと考えさせられる、作品。
劇中の音楽は、マーサオリジナルのあの曲が??
どうぞ、ステイホームの本日、お楽しみください。
意外なコラボ、これからもわくわく、仕掛けたい。