介護職に従事されている皆さんから学ぶことは多い。
いわゆる利益優先のビジネスとも違い、子育てと違い、
日々人生の終末に向かっていく高齢者のケアをする、
この仕事というのは、何がやりがいなのか・・と感謝とともに
そのことが不思議に思えるときも正直あった。
そして、おつきあいするなかで、皆さんは高齢者本人だけではなく、
実は家族のためにという思いで、お世話してくださっているということが
手にとるようにわかるようになり、感謝の気持ちがさらに増してきた。
また、この介護職についておられる方(とくに女性から感じることが多いが)は、この仕事が好きという気持ちでやっておられる方が多く、仕事とはそうでなければならないということを改めて学ぶ。
あるヘルパーさんとの会話。
「1日でも長く、こうやって自宅で過ごされるといいですね」
という何気なく言われた言葉が、大変印象に残った。
1日でも長く・・・か。
子ども相手であれば、健やかなる成長、輝ける未来のため・・であるが
老人の場合は、一日でも長く・・・が大切なのだ。
そういう気持ちで親に接してくださっているのであれば、子としても
もっとそうしなければ。
ついつい、いつまでもいると思って、若いときと同じように全力で対面して
しまうが、1日でも長くを念頭に、もっと大切にしなければと思う。
どんな人とでも。大切な人ならば・・・この1日でも長く・・・。
今日もそんな気持ちで過ごしたい。
自分たちを支えてくださる皆さんに感謝を忘れずに。