嬉し涙にかえよう

いろんな経営者との出会い、交流をいただく。
上場企業の社長さんも、中小企業の社長さんも、みんな大変。
今はとくに、苦渋の決断に悩むトップも多いことだろう。

これまでに、なんどか社長の涙を目にすることがあった。
そんなに回数はないけれど、その記憶は消えない。

社長という仕事は本当に大変だ。
社員ももちろん大変であるが、会社を回して、従業員とその家族の
生活を担わなければならない。
社会的責任の重さに耐えうるには、かなりの精神力が必要だ。

社内の人には相談できない・・。
社員には不安や迷いを見せてはいけない。
家族にも話せない方もおられるだろう。
ときとして、社長は孤独な職業だ。
そんな社長さんたちと、よく話をする。
ありがたいことに、よく話を聞いてくださり、
助言を求めてくださる。
喜んでいただける。
誰にも相談できないことを話していただけることは
私にとってもありがたい。
信頼されての・・お仕事だ。

社長が見せる涙。
悔し涙だったり、なんともいえない、やるせない気持ちだったり・・。
張りつめていたものが 押し出される感じだろうか。

涙は出した方がいい。
浄化される。
男泣きにも、じっとつきあう。
そして、前向きに進める。

コロナの今、ほんとうに涙が思わず‥という社長さんは多いかもしれない。
想定外の対応であって自らもどうなるかわからないのに、弱音を吐かずに断行していかねばならない。怖さもあるだろう。
なんとか応援し続けたい。
悔し涙が、うれし涙に代わるように。
あのときはしんどかったけど、よく乗り越えたな~と。

日本の、世界の社長さんたちに、今こそ、心からエールを送る。

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