年賀状。必ず元旦に届く。
郵便局は本当に凄いと毎年思うが、日本だけのこの新年の慣習は
ずっと続いている。どうやらこのルーツは平安時代だそうであるが
形を変えても、現在に息づいている、これこそまさに日本独自の
コミュニケーション文化のひとつ。
ネット社会で、年賀状はすたれるとの報もあったが、
このコロナ禍ではまた復活との情報もあり、
どちらにせよ、なくなることはまだないだろう。
なくならないことを期待している。
かくいう私は毎年、年末ではなく
この正月時間のなかで、この年賀状を書くことにしている。
これも毎年の儀式というか、わがままな習慣だ。
年末バタバタしてしまい、そういう気持ちも整わないため、
新年の静かなうちに、と思っている。
そして、手書きが良いと思っているため、ずっと宛名シールも利用していない。
毎年この時期は、親指のあかぎれが痛く、ペンをもつ手はつらいけれど、
それでも、
宛先の住所もイメージしながら、書くのが好きだ。
と、一歩遅れの私の年賀状奉行にもかかわらず、
皆さま、きちんと元旦に届くように出してくださる。
頭が下がる思いだ。
この一年、仕事で何度もお会いした方から、
まったく何年もお会いできていない方から、
北海道の同級生から、長崎の最果ての地に住むシスターから、
各地から届く、この1枚1枚にその人の顔やその地の情景も浮かぶ。
70を越えて、パソコンをはじめて年賀状に挑戦された方の作品も
まじっており、ほのぼのした気持ちにもなる。
そして、その人なりのさまざまなメッセージが心に響く。
会っていないがこのブログを読んで、元気をもらってくださっているとか
ぜひ会いたいと言ってくださる方や・・・、
コロナで仕事は大丈夫かと心配の声や・・・。
どこかで見守られていることが、とてもうれしくなる。
この新年に、あたたかい言葉をいただくのは、お年玉のようにうれしい。
さて、今日はお返事を早く出さねば。
今年用意した年賀状は、ちょっととっておきだ。
1年かけて使おうと思っているスペシャルカード。
http://www.mahsa.jp/profile/nenga/nenga21.html
そして、親に届いた年賀状も見ながら、返事もままならぬ両親を
長年見守ってくださる方がいることにも感動する。
今年からこちらの返信は代筆しよう。と決める。
大切な1枚に込められた、皆さまの心を大切にいただいて
しっかり1年を前に進めようと思う。
ありがたい2021年。いい年になりそうだ。
さあ、365分の2がはじまった。
皆さま、ほんとうにありがとうございます。