これでいいのか?正解はなし。

親がお世話になっている施設からの郵便。毎月の必要な書類が送られてくる。
そこに父の最近の様子のカンタンな報告とともに、施設内で撮影された1ショットのコピーが貼り付けられている。
そこにある父の顔を見て、愕然とする。
施設暮らしで、コロナで会えなくなって、どんどん変化していっているような。
どんどん別人のようになっていくような・・・。
施設の方が書いてくださるコメントは、最近は穏やかに暮らしておられます・・と家族を安心させるメッセージもあり、本当にありがたい限りであるが、
穏やか=当初の元気は低下していることが想像できる。
こうして会えない間に、どんどん変わっていくのかもしれない・・。

同世代のある方が、「介護には正解がない」と言われていたことを思い出す。
確かに、その時その時は、ベストと思ってこの1年半、選択しながら進んできたつもりであるが、親にとって果たして最高であったか?と思うとおそらくそうではないはずだ。

老いて自分で自分のことができなくなると、周囲が自分のことを決めていく。
お世話されるということは、ゆだねることであり、自分の意志に反することもあるはずだ。
父はどうしたかっただろう。と思うと、本当に胸がつぶれそうになる。
家族の事情、住居の都合、身体の状況・・・さまざまな要因から、今の状態がある。いつも、これでいいのだろうか?と自問している。

今年を振り返ると、このことが一番気になることである。
介護は本当に正解はない。終わってからも手放しで喜べない・・・そういう仕事のような気がする。
長く生きることについて・・改めて考えさせられるが、
親の日々について、ご協力・応援してくださる方への感謝だけは持ち続けたい。
自分がこのように生きられるのも、皆さんのおかげだから。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク