大切な方にギフトを贈る機会。この時期は特に多い。そして受け取られた方から何らかの反応が届く。
まずは、メールでのお礼。相手に迷惑をかけることなく、感謝を伝えたいときには、これが一番。読めるタイミングで確認してもらえたらよい。取り急ぎのお礼には最適な手段であると思う。
また、久しぶりであったり、相手にとって、思いがけない贈り物のときには、電話をいただくこともある。生の声から、先方さんの喜びだったり、驚きの気持ちを知ることができるので、こちらも良い。
一方、後日、ご丁寧に郵便でお礼が届くこともある。会社から封書でのお礼状。定例文をしっかり生かして送っていただくことも、カスタマイズされたお手紙が送られてくる場合も。秘書がパソコンで作成されたお手紙に加え、最後に社長さん直筆のサインとお礼のメッセージというスタイルもある。
さらに、すべて手書きのお便りが届くこともある。季節のイラストなど入って雰囲気のある1枚のはがき。「なんだろう?」手に取ってゆっくり眺めるときのたのしみ。丁寧に書かれたハガキからは、書かれた方の感謝の気持ちがまっすぐ伝わるし、なんども眺めたくなる。
つい最近も、1枚のお礼状をいただき、なんども眺め、その書き手のことをあれこれ想像した。きっと姿勢良く、心を落ち着かせて、ゆっくり書いてくださったんだろうな・・。そのゆとりが伝わってくる文字の大きさ、形、読みやすさ・・。
手書きのカードやお手紙は、なぜか捨てづらい。
パソコンで書かれたものは、なぜか躊躇なく処分できる。
私たちは、日ごろ、膨大な文字情報に接し、処理することに慣れてしまった。
そんななか、手書きは処理の手を、瞬間ストップさせる。
手書きは、世界にひとつ。もう二度と手に入れることができない。
またそのときの、書かれた方の気持ちがそのまま詰まっているから、
大切にしておきたいという気持ちになるのだと思う。
もちろんそれぞれのライフスタイルがあり、多忙な日々のなかでどんな
お礼をするかは、その人次第。大切なことは気持ちを伝えること。
年末に向け、さまざまな感謝のスタイルと手書きについて、学ぶことが
多い。ギフトで贈る人も受け取る人も幸せになれるといい。
コロナ時代こそ、手書きコミュニケーションを大切にしたい。
処理することに慣れすぎないように・・・。