父が新しい施設での生活に大分、慣れてきたようだ。
環境が変わると誰も不安になり、落ち着かないが、
それでも、二週間以上経過し、徐々に馴染んできた。
介護いただく皆さまにご迷惑をかけてきたが、少しは
安定する日も増えてきたようだ・・・。
それは、薬の服用が影響している。
不安な状態を安定させる・・クスリ。
これは、社会生活において必要な存在である。
しかし、一方で今気がかりなこともある。
それは、薬がよく効く反面、副作用もあるということだ。
たとえば、父を訪ねたときに、元気がない。
ちょっと表情がうつろで・・反応が遅い・・・。
興奮しているときの父は手をつけられなかったが、
元気のない、父の様子を見るのは、心が痛い。
元気で母と喧嘩していたころの父とは、まるで別人だ。
この変化を見るにつれ、
生きる上で、一番大切なことは何かと改めて考える。
できる限り、もっと頻繁に会いに行き、交流したいが
一方、コロナの影響で、そんなに頻繁に顔を出すことも
できない・・。
今、後悔しないこれからの生き方について、改めて考える。
もうすぐ父の誕生日だ。
何をしてあげたら、喜ぶのか・・・。
うつろな表情の父がずっと脳裏に焼き付いている。
なんとか、救出できないかと思う自分と、周囲に迷惑をかけては
いけないという思いと・・・。
介護とは、本当に複雑な気持ちの連続を生きる時間だ。
とにかく、今、一番大切なこと・・についてよく考え、ちゃんと
選択したい。