マスクの着用が、まさに新常識。そのマスク姿がニューノーマルとなってしまった2020年。100年前のスペイン風邪流行時にも、やはり日本でもマスク着用が当たり前だったようで、その時代の人々も、同じように感染症から身を守るため日々努力をされていたことだろう。
これからの季節は、マスクも夏よりはきつくないけれど、それでもやっぱり
顔半分が見えないということには、コミュニケーション上、不便と不快を感じてしまう。
着用する側としても、話しづらくて不便・不快を感じるが、
マスク顔を見る側にも、不便と不安が入り混じる。
まず、初対面の方にお会いするときでも、顔半分しか見えず。おそらく後日マスクを外したときに再び会う機会をもてるならば、おそらく印象が変わることもあるだろう。口元や、あごのカタチなどで、ずいぶん見た目の印象は別物になる。
今、口紅を付けても見えないし、マスクに色が付いてしまうため、口紅を使わない人も増えていると聞く。もちろん売り上げにも大きな影響があるようだ。
一方、目元をよりぱっちり、くっきり見せるために、アイメークは好調のようだ。いかに目で勝負するか?と思う女ゴコロも理解できる。
(かくいう自分はもともと、目元のメイクはほとんどしないが・・・)
しかし、目元がしっかり、くっきりしすぎると、相手が弱い方、たとえばお年寄りや子供たち~には、ちょっと印象が強すぎるかもしれない。
目力が威圧になることもあるかもしれない。
顔全体を見ていればそうでなくても、目元しか見えないと、そんな風に見えることもあるかもしれない。
実際、介護を受けるお年寄りたちには、マスク姿のスタッフのみなさんの表情がつかめず怒っているのではないか?と不安になることもあるようだ。
目だけコミュニケーションは、本当に難しい。
やさしい、おもいやりあふれるまなざしを表現するのは、難しいが、
意識することは必要だ。
自分の目元は相手に寄り添っているだろうか?
そんな点から、マスク姿の自分を確認するのもいいことだ。
マスクが不要となる世の中が、心から顔全部出して、笑える、語れる日が
早く訪れることを心から願いつつ・・。