今昔Myライブラリー。

京大生ではなかったが、京大界隈にはよく足を運んだ学生時代。
自転車で今出川通りを走り、鴨川を渡って、京都のカルチェラタンのような
雰囲気のエリアへ。
今では貴重な存在となった古書店が、今も立ち並ぶ百万遍。
その並びには、知人が経営していたレストランもあった。
そちらはコロナで残念ながら閉店となってしまったが、
学生時代によく通っていたカフェが、
コロナ禍でもちゃんと営業しているかな・・気になって、店を訪ねる。

ああ、初めて知った日から、30年以上もの歳月を経ているが、
その店は変わらずに確かに、営業していた。
「京大生の第二図書館」と、入り口に書かれていたのが、印象的。
以前は、そんな表記はなかった。表記があろうが、なかろうが、
京大生ではなくても、心のMy図書館であることは、今も昔も変わらない。

外観も店内も、それはそれは昭和レトロモダンといおうか。なんともいい
インテリジェンスが漂っている。店内の大きなテーブルとイスも重厚感が
あり、落ち着いて勉強や読書ができそうだ。この洋館を担当された建築家
は、パリのカフェをイメージして作られたのだろう。
昔ならば、何時間もいられた。図書館だから・・。
でも、今はコロナで2時間と制限があるようだ。
店内で大声で話す人もいない。それぞれが静かに読んだり、書いたり、
考えたり・・・。勉強に休憩に来られているような研究者風の方に出会う
のも新鮮だ。

久しぶりに、アカデミックな京都の空気を味わった。
京都はいにしえのカフェ文化がまだ残っている。

失くしてはならない。永遠のMyライブラリー。
スマホは似合わない空間というのが、最高に気に入っている。

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