今しばらく、振り回されます!

父がちょっと手術、短期の入院となった。
退院の日は10時と言われていたので、それにあわせてさまざまな準備をして
病院に向かった。
もし、病状に急変あれば、当日朝でも電話が入るかも?その場合は退院が遅れるかもとの事前連絡であったが、とくに早朝連絡もなかったため、予定どおり病院に向かうため、電車に乗った。
そのとき、電話が鳴った。相手はどうやらその入院先の病院だ。
どきっとした!何か起きたのか?
電話に出ると看護士さん。
「あのー、今日何時に着かれますか?」
「予定どおり10時にと思って、向かっていますが?」
「実は・・・」
どうやら、父が早く退院したいと言い続けて、困らせているようだ・・・。
もう待てない状態?
看護士さんも手を焼かれたのだろう。
「そうですか・・・。ではわかりました。予定変えて早く伺うようにします。
9時には着けるようにしますので、待つようにお伝えください」
と、電話を切って、予定変更して、早めに病院に向かった。
父は待ちきれなかったようだ。
あと1時間が待てないのか?
という気持ちがこみ上げたが、迎えにいったら、さっきまで周囲に迷惑をかけていたとは思えないほど、落ち着いて静かであった。
「娘さんが来られて、ほっとされたのでしょう。ま、そういう方多いですよ」
つい、ため息が出る。そしてお詫び。ここんところ、よく謝っている。
また父に振り回された。という気持ちと、まあ、元気で良かったという気持ちが入り混じって、、、この感覚にも慣れつつ、いや慣れず、、。
こんなふうに、このところ父や母によく振り回される。
いろんなことで、自分勝手だなと思うことが多く、ときには腹も立つ。
しかし、よく考えれば、こうやって振り回される時期も、そんなに長い間続くわけではないだろう。

心をたいらにして、今しばらく、振り回されるとしよう。
これも親孝行のひとつかもしれない。

永遠には無理だけど・・・・・。あとから振り返り、いい思い出になるように。



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