コロナがもたらしたことは、決して悪いことばかりではない。
と、思うことが増えてきた。いや、そう思うようになってきた。
もちろん困ることも多いけれども、それを嘆いていてもつまらない、
何もはじまらない。
どうせやるなら、今できることをやる。
予定どおりできないとしても、考えて今できるカタチでやる。
障がい者アートの取り組みを数年サポートしてきている。
障がいをもつ皆さんが描かれる素敵な作品を、町のいたるところで
楽しんでいただけるように、それが彼らの仕事になるように。
そんな思いで作品展を企画、開催に向けて応援を続けてきた。
今年はパラリンピックもあり・・・ということで、作品公募を行い
その時期に東京のお店で展示する企画を考えていたが、
コロナでそれが実現難しく・・・。どうなるか?どうするか?と戸惑いの半年が
過ぎた。
しかし、そこで、やめよう。とはならなかった。
少し時期をずらしてオンラインでの開催となった。
店舗で作品を展示することは、お店が元気になり、そこに
集うお客さんも、働く人も元気になる。新たな交流が生まれる
そんな良さがある。
一方、オンラインで開催すると、お店に行かなくてもいつでも
どこでも楽しめる。世界中の人が見に来ることもできる。
それぞれの楽しみ方がある。
今回は公募で選定された作品たち114点が、オンラインで楽しめる
こととなった。
そして、店舗では飾れないが、せっかくの公募作品であるから、その一部を
オフィスで展示することになった。
会社にアートがあることで、社内が活気づく。
「会社が美術館みたい」「大作ぞろいで感動した」「社内で毎年やったら
いいのに」・・・いろんな声をいただく。
オンラインもリアルも。
コロナの影響で、当初の企画と全く違うスタイルでの実現となった
MOSごと美術館。
ドタバタ準備を切り抜けて、コロナに負けず実施できた喜びが湧く。
そして、今回、とてもうれしかったのは、この作品をオフィスで展示する際に
その作業に障がい者の皆さんが関わってくださったこと。
一緒に作品展示を行うことができ、かけがえのない時間をもたせて
いただいた。彼らの純粋さと作品に向かうまっすぐな仕事ぶりが、とてもうれしく、また刺激もいただいた。いい思い出になり、お互いのチャレンジとなった。
デジタルであれ、アナログであれ、アートがあることで喜びや楽しみが
生まれる。新たな交流が生まれ、みんなが元気になる。そんな芸術の秋。
コロナだからできたこと。のいい事例と思う。
MOSごと美術館2020 オンラインで10月1日より開催
新時代の芸術の秋、オンラインではあるけれど、作家のみなさんのいきいきとした感性、豊かな表現力をぜひお楽しみいただければ・・・。
MOSごと美術館特設サイト
https://www.mos.jp/cp/mosgotobijyutsu2020/
MOSごと美術館 リリース
https://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_201001_1.pdf