季節の便りが人を励ます。

細い糸でつながっているご縁がある。
長崎の被爆者ホームで出会ったある青年だ。
マンガを描きながら、介護職についているという。
実は一度しかお会いしたことがないが、その後ずっと年に何度か
便りでの交流が続いている。
とどく便りのひとつが、なんと季節のお届けもの。
長崎でとれた旬の味をおくってくださる。
今回も、レターパックに生栗が入って届いた。
毎回、こんな細い糸のご縁の者にまで申し訳ないと思いつつ
喜びが湧いてくる。
早速、長崎の栗をゆでてみる。
長崎の山々の風景が浮かぶ。どんな所にある栗の木かな。想像が膨らむ。
前回はキウイを送ってくださった。
彼とは、ほとんど便りだけのおつきあいなのに、思い出していただき
忘れずにいてくださって、ありがたい。
あるご縁で出会った何年か前のことを思い出し、そろそろ会いに行かないと・・。そして栗のお礼は何にしようかと考える。
間違っても栗きんとんではないな~と思いながら・・・。

早速、いただいた栗をゆでて、京都の仲間たちにおすそ分けをした。
みんなで秋を感じるひととき、なんともいい。

デジタルの世の中になろうとも、直に季節を感じることができるのはこの
上ない幸せだ。

秋がきて、コロナの傷が癒されている感じがする。
二波、三波がきませんように。



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