1年前まで、介護って大変だな~。と思いつつ、正直、ちょっと他人事でいた。
問題が現実に降りかかってきてはじめて、この世界に急激に接近することになる。いやはや、この1年で、介護職に従事される皆様にお会いする機会が増え、頭が下がる日々である。
自分が今日々抱えている問題は、確かに親のことが増え、悩みも尽きないが、字実際、日々の親をお世話してくださっているのは、専門職の皆さんだ。
彼らは老人のさまざまな姿、症状、変化・・・。いろんなケースを多数見ながら、対応されてきている。その忍耐と対応力には頭が下がる。
企業とのビジネスのやりとりの苦労は、この介護にかかるパワーと比べれば大したことではないのではと思えるほど。介護職の人が伴走してくれなければ、うまく制度を利用したりすることも難しい。しくみも含め、これまで関わってきたビジネスの社会と違う構図があり、それには慣れない。
ただ、介護の現場で働く人々の大変さだけは、日を追うごとに理解でき、また頭が下がる。
身の回りのお世話をしてくださる介護士さんや、ケアマネージャーという存在。
家族にとっては、本当にありがたい相談相手であり、頼れる存在である。
日々の生活支援はもちろんのこと、ひとりひとりのお年寄りにあわせた介護プランを立案したり、施設探しも手伝ってもらえたり・・・。老人本人だけでなく、家族にとってありがたい存在だ。
やりとりが増え、コミュニケ―ションの量も増える。
複数の家族を相手にされているわけで、それぞれ事情も異なる。それも踏まえながら寄り添い一緒に考えたり、知恵を絞ったり・・。
どこまで、相手の立場にたてるか。寄り添えるか。
心の葛藤を押し殺すこともあると思うが、何食わぬ顔で対応してくださっているその姿に頭が下がる。
これまで出会ってきたことがない人たちとの出会い。
人手不足になるのも理解できるほど、大変なお仕事であるが、皆さんにお世話になりながら、今生活をしながら、仕事をしながら親のゆくえを見守り、奔走している。
介護って・・・。長寿社会は本当に大変だ。
介護される側は、感謝と謙虚を忘れてはいけないと改めて思うのと同時に
介護される立場にならないようにしなければ・・・。とも強く思う。