おとなもどきの社会人

4月になって都内へ戻ってくると、電車内の光景が変わっていることに気づく。3月末まで見かけなかった、新しいスーツに身を包み、新品の黒いビジネスバッグをもつ、若々しい人たちの姿である。ぱっと見て、新入社員だなとすぐわかる。スーツがまだなじんでいない初々しさがあるのはほほえましい。そして週末の夕方になると、1週間緊張しての入社期間を過ごした疲れと、休日に向かう解放感か、同期同士でわいわい話している会話や言葉遣いから「あ、新人だな」とすぐわかる。きっとお疲れの1週間であっただろう。
夕方、都内の電車は満員だ。スマホを見ながら乗るのはやめた方がいい。場所が余計狭くなる。あまりに混雑していて、後ろから押されそのまま人を押してしまうと、白い目で見られる。その人のスマホ世界を邪魔したようだ。「そうじゃなく、あなたも詰めてくださいよ。スマホ、ここでみなくていいでしょ。」心の中でかなり怒りが込み上げる。と、こんな満員電車の中でスマホを見続ける社会人の諸先輩を見て、新人くんたちはどう思うのだろう~と思い、座席に目をやる。そこは優先席。そこに新しいスーツに身を包んでいる若い人、どう見ても新人二人が並んでそこが優先席なのにでーんと座って、イヤホンをして、スマホでなんとゲームをやっている。もう自分の世界にいる、そこが公共の場であるとか、優先席であるとか、会社の帰りであるとか、見られているとか・・・の意識はなさそうだ。ああ、日本はだめかも・・。申し訳ないが、こんな社会人が普通であっては困るのだ。なんだかおかしい。スーツをきていても、常識のない大人もどき。そんな若者は増えていないだろうか?
と、春なのに~♪ちょっと心配。さて、会社ではどこまで新人教育しきれるであろうか?仕事のノウハウだけ教えても使い物にはならない。その前にすべきことがある。情報過多の時代であり、それぞれ自分勝手な選択をし、勝手な解釈をしてしまう可能性もあるので、ここでびしっとしておかねば・・。いい若者が優先席に座り、ゲームに夢中になっている・・。うーん、化粧をしている女子とどっちがどっちかわからないが、成人年齢を引き下げるなんて??20歳を越えても、大人になりきれていない人たちが増えていることを大人たちは、知るべきだ。気づいたら注意をする、指導をする。厳しくしないと、まずいこともある?もちろんまともな新人さんもおられることと思う。
とにかく、「もどき」では通用しない!と自分にも改めて・・。

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