創業74年の素敵な額縁屋さんに出会った。前から気になっていたが
やっとお店に入ることができた。念願の出会いだ。
ギャラリーも併設されており、名古屋の貴重なアートスポットでもある。
このお店とのきっかけは昨日触れたが、アルゼンチンで求めた1枚の絵を
入れる額を探したくなって、訪ねたことから。
その絵を入れる額は幸運にもすぐに見つかったが、その喜びの余韻か、
店内ですぐ目を挽いた額縁がこれだ。
この額縁が、写真とともに店内カウンター横に飾ってある。
なんと、日々心掛ける事がかいてある。いわゆる経営方針に匹敵するものだろう。まず、額に入っているので、目を挽く。なんだろう?絵じゃない、文字であるところがより気になる。これこそ、アート!
そして書かれていることが、ユーモアに富み、深く、職人としての、経営者としての精神もぴしっと伝わり、素晴らしい。
創業74年のところは、毎年数字を貼り換えておられるようだ。
この写真の主は、この額縁店の創業者。数年前に87歳で亡くなられたとのことであるが、素敵な方であったと、三代目が笑顔で応えてくれた。
写真も素敵で、これを入れている額も、これまたいいセンス。
いやー、ほんとうに素敵なお店。
経営理念も素敵なフレームに入れると、見栄えが違ってくる。
何度も見たくなるという点がこれまで見たものとはちょっと違う。
きっとご自身たちで制作した額であろう。
文字であれ、絵であれ、大切なメッセージはいい額に入れたい。
額のセンスと同じぐらい、この中身も素晴らしい。
もっと早く出会いたかった、いや、出会えてうれしいお店。名古屋にも名店がある。
想いを自身の作品、商品である額に込め、それを見る人が、その魂を心に入れる。額縁は、想いや表現をしっかり伝えるというコミュニケーションクリエイターとしての役割を担っていると、実感した。