ふるさとに包まれる瞬間に。

暑さ続く、コロナ悩ましきこの夏。
それでも、ふるさとは美しく、心強い。
今、利便性で名古屋を拠点として選んでいるけれども、自然の豊かさ、美しさからすると、わがふるさと岐阜の魅力は圧倒的だ。
心折れそうになるときほど、ふるさとの自然は自分を包み込んでくれるようだ。
この風景は、自分がもっとも好きな、岐阜城をのぞむ長良川の風景。
朝の様子と、夕方に向かう午後の様子。
いずれも、あまりにきれい、そして澄んでいる。
この長良川は、まさに清流の名にふさわしい。

山上の岐阜城から、かの信長はこの長良川を毎朝見下ろしたことだろう。
私は、今見上げる。

何か変わろうとも、自分がこの地から始まったということは変わらない。
ルーツは永遠なのだ。
ふるさとは、自分を励ます。
がんばれ、がんばれ。そう言っているようだ。
こられていた涙が、自然が相手だと、流れてしまう。

ルーツは不変。でも、明日は変えられる。
それが生きているということだ。

この景色は、「みず・つち・ひと」が生まれるきっかけのひとつでもある。
また来ようと思う。

大好きな、この景色を胸に抱き、ルーツを大切に生きよう。
と、思う。
自身を育てた原風景にふれる瞬間は、素直になれ、浄化されるとき。






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