実家のグランドピアノの調律が20年ぶりに終わり、音色は輝きを取り戻した。
ピアノには、汚れや衝撃から守るため、カバーがかけてあるが、これも約半世紀同じものがかけられていた。気が付けば、生地が傷み、ぽろぽろと繊維が出てくる。ピアノが汚れてしまう!ということで、カバーを新調。ピアノカバーもピンキリということも知り、なんでもランクがあるのだと驚きつつ、まんなかのランク。化学製品であっても、長く使えれば良い。機能を果たせればいいのだ。
特注品であったため、やっと届いた。
調律師さんが届けてくださって、大きなカバーなので、一緒にピアノにかぶせて
くださった。
あれ、カバーが変わることで、ピアノが若返った、新しくなった気がした。
ピアノのコートである。
きちんといろんな意味で手入れがしていなかったことに気づき、できることからやっていく。
このピアノを生かし、ここでコンサートができないか?
実家でのミニコンサート。密になるような人数ではなく、ほんとうに地域の方に
楽しんでもらう場所。
カバーが変わることで、ピアノが公的な存在になった。
身近にさまざまにある道具。使っていないものがあったら、ちょっと取り出して、メンテしてあげることで、道具が命を取り戻す。
このひとときで、自分も青春を取り戻したり、懐かしさの中から、次へのパワーを得ることができる。
とにかく大切にせねば。私を育んでくれた大切なもの。