ザビエルが背中を押す?春

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ここんところ、ザビエルを追い求める旅が続いている。大分、マカオ、平戸、そして長崎。どこへいっても、さらに次へつながるテーマを発見したり、教えていただいたりでこのタイミングは一体何なのかと思う、
長崎の歴史博物館を訪ねると、ザビエルによるキリスト教伝来と布教、迫害から信徒発見にいたる、長崎におけるキリスト教をめぐる企画展を開催。
そこには未公開の資料も公開され、大変興味深いものが数多くある。そこで新たな発見は、神戸市美術館が所蔵しているあの有名な日本人が書いたザビエルの肖像画(実は以前、神戸で観た記憶があった)。これは、大阪の茨木のお寺からみつかったものだという。禁教時代に大切に保存され、その箱を開けることも許されなかったものが、解禁となって中身を発見されたのだという。大阪に隠れキリシタンとは。大阪の堺には、ザビエルが訪ねてきたことは最近知ったが、隠れキリシタンは全国に存在していたのだ。その1枚の肖像画を観て、あれこれ考えていたその当日の夜、なんと偶然にもNHKの歴史番組で、ザビエルを特集。まさにその日、私が目にしたあのザビエルの肖像画もそこに登場しており、このタイミングは一体何なのか?と思った。さらに、長崎市で気に入っている食堂へ行き、そこの料理長と初めて会い、あれこれ話して、自分の長崎・ザビエルに対する思いを話すと、大変興味をもって聞いてくれた上に、「あそこにさ、例の教会群の情報センターがあるからさ、ためしによってみたら?」との情報も与えてくれる。そうか、今、自分がここらを彷徨っているにはわけがあるんだ。と改めて、背中を押されているのを感じる。と、またもや妄想モード全開であるが、長崎のすべての協会の存続はすべてザビエルがいたからこそ。そして今年は信徒発見150年ということで、日本でのキリスト教の歴史にとって大きな節目の年であるようだ。これもザビエルが種をまいている。その一番の影響の地である長崎に、このタイミングに立ち、26聖人たちの像に向かって咲く桜をみながら、「ザビエルさん、あんたも桜をみたとかね~」と話しかけてみる。

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