時々、ラジオから流れてくる「東京パラダイス」という曲がお気に入りだ。
オリンピック用に用意された曲なのか?は不明であるが、昭和の東京オリンピックの時代を懐かしんでいるような、メロディラインのTHE演歌である。
実は私が大変お気に入りのタブレット純氏が素晴らしい歌唱で歌い上げており、
本当に昭和を謳歌した人にとっては、泣けてくる名曲だと思う。
東京をうたっているが、実は昭和は良かった!と思わせるところがこの曲の深さ。
希望に満ちて、豊かな社会を目指しがんばっていた時代、今はその目標はある程度達しかもしれないが、心の豊かさでいけば、当時の方が勝っていたのかもしれない。
ということで、最近、わが昭和時代にタイプトリップすることが多くなった。
ふるさとに足を運ぶ回数が増えていることも関係している。いろんな情報の断片から、昔を思い出すことが増え、思わず手をとめたり、立ち止まったりもしている。
その昭和の後半から平成にかけて、東京との接点も深くなっていった。
そんななかで、昭和の東京の一番の思い出は、新宿歌舞伎町の存在だ。銀座ではない。
お金がない時代は、新幹線に乗らず、青春18きっぷで東京~京都を往復したこと、最終電車がなくなり、歌舞伎町の店で始発まで待っていた夜。そして通い通った、あるスナック。
この店を知ることで、大人の東京人の仲間入りをしたのかもしれない。
ゴールデン街から、歌舞伎町の真ん中へ。
こんな世界があるのか~。お酒と演歌(カラオケ)と通う人々。昼の世界と夜の世界も少し知った。
その店のママとは、もう店を閉めて何年も経つ今も交流を続けている。
忘れたころに・・・のやりとり。
今回、コロナ見舞いを送ったら、思いがけずのプレゼントが届いた。
昭和パラダイス。人情の深さ、思いやり、やさしさ・・。このことを教えて
もらったのがこの歌舞伎町のお店であったかも。
そんな昭和を思い出す。今日は75年目の終戦記念日。自分の知らない苦しみの昭和があったことも忘れずに、昭和時代を偲び、懐かしみたい。