日々、いろんな言葉をいただいて生きている。
人間は三度の食事で生きている、と言われるが、
確かに食事はカラダや心に不可欠な存在であるが、
言葉こそが、食事と同様、ときにはそれ以上に重要な
生きる糧になる。と思っている。
ある方から、
「ご両親のこと、今が一番大変な時期だと思いますが、がんばってくださいね」
という言葉をいただいた。
一見、何の変哲もない、エールの言葉かもしれないが、
私にとっては、とてもありがたかった。
今が一番大変な時期・・・そうか。じゃ、これより大変な時期は
ない。今がどん底であることがわかっていれば、あとは上がるしかない。
と思ったら、みるみる気持ちが楽になってきた。
この一言があるだけで、とても救われた。
そんな風に、何気ない一言が、人を支えたり、勇気づけたりすることが
ある。
それは相手にどこまで寄り添っているかで、変わってくる。
一般論の言葉では、響かないこともある。
伝える相手の現状を自分ごとのように理解し、そこから発せられるひと言。
この重みを改めて考えたい。
言葉は栄養にも、毒にもなる。
間違っても相手に毒にならないように、
とくに大切な方への言葉は大切に紡ぎたい。
たった一言でよい。
その人の置かれた状況を救えたり、琴線に触れることで
何かが変わったり・・
そんなことが可能となる、一言を。
言葉は人を救うことができる。