お願いだから、もう、やんでください。

九州はじめ、各地で猛烈な雨が降り続いている。
こんなに何日も降り続き。土砂崩れも起きやすい環境になっている。
あるバス会社。コロナで利用客を失い、やっとその対応も万全に整い、さあ、がんばるぞ!と社員と意気込んだ矢先に、バスが浸水。テレビに映った、涙をこらえる社長さんの顔が忘れられない。やっとの思いを砕かれ、どんなお気持ちか・・・。
ある住民の方は、涙を浮かべて「もう、雨はいいです。もう、やんでください」
と言われていたのも忘れられない。悪夢だとおっしゃっていた方もおられ、心が痛む。

この2020年、どこまで苦難、試練が続くのだろうと思ってしまう。
迷惑にならないようにと、九州の知人に少しづつ連絡をとる。今のところ、大丈夫との声であるが、とにかく降り続けて不安である様子は伝わってくる。今後の影響が心配だ。

夜中に川が氾濫とは、たまらない。警戒といっても、すぐ避難できる人はいいけれど・・。自分の親がそこにいたら・・と思うとたまらない気持ちになる。
現地の皆さまの不安を、思うと、早く雨がやみ、水がひいてくれることを、祈るばかりだ。

今、窓の外は強めの雨音だ。
雨は恵の友であるが、もう今はたくさんだ。

この2~3日、毎日電車で橋を渡るたびに、眼下に見える木曽川の下流もどんどん水かさを増している。
この上流に入る人たちは、どうされているだろうか。一部の支流では氾濫警戒も出ている・・。
賑やかで地元の夏の風物を代表する、岐阜の郡上踊り。
コロナで中止どころか、今はこの雨被害が大変心配だ。

今はとにかく、雨が降り止むことを、心より祈るばかり。

どっちにせよ、人はあまりに無力だ。
当たり前に過ごしている日々の想定を越えると、ただただ右往左往、うろたえる。しっかり現実を見て、今、自分がしなければならないことを冷静に。

被災地のみなさまの不安なこの未明、ただただ、ご無事であるようにと祈るのみだ。雨の夜は、とくにこの大雨の夜中は、長い。
現地のみなさんが、無事に朝を迎えることができるように・・・。
決して他人事ではない。

被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

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