ふくいさん。ありがとう!

先週の京都新聞でみつけた記事にショックを受けた。
京都に住んでいたころ、よく利用していた、お好み焼き屋さん。
五条大宮にあった、小さな、古い、お店。年季が入っているのは
お店だけでなく、そこで働く人たちも・・。おばあさんたちがキッチンで
フロアで活躍している。腰が曲がっているのか、作業で腰をまげて
いるのかわからないぐらい、ずっとかがんだままキャベツを切ったり、お好み焼きの準備をされ、とにかく大人気のお店。
京都を離れて20年。もう、さすがにないのかな?と思ったら、まだ営業されていることを知って、久しぶりに訪問したのが3か月ほど前。
とにかく大盛で、とくにキャベツの量が半端なく、とにかくボリュームがすごいということで、大満足。
観光客にというよりも、地元の人々に愛される名店。
久しぶりに行ったときも、何も変わらず、気取らず、のふくいさん。

さすがにコロナでどうなっているかな~と気になっていた。
また落ち着いたら行こうと思っていた。

そんななかの京都新聞の記事。カラーで大きなスペース。
老舗お好み焼きのふくいさん、この月末、閉店という記事だ。見出しに目を疑った。
コロナと高齢化が原因ということ。
人気店だったのに、自粛で客足が途絶え、不安な日々を過ごされ、おまけに後継者がおられず・・・。
確かによくやっておられるなあといつも思っていたのだが、今回のコロナが
もうあかんな。ということになったのだろう。
やめるとわかってからは、お店が盛況とのこと。そういうもんでもあるが、
切なくもある。
最終日。京都に行けなかったため、思い出しながら、「ふくいさん、ありがとう」と遠くから感謝。
コロナの影響・・・。これからもこんな例が続くのだろうか。
コロナを乗り切るには、若さも必要なのかもしれない。
ああ、京都の好きな店が、またひとつ減ってしまった・・・。

ふくいさん、長年お疲れ様でした。ありがとうございました。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク