プチプチ感動体験談を思い出す

2年前まで、新潟でやらせていただいたラジオ番組「愛の元気人」。
地方紙の存続が難しいと同時に、地方のラジオ局の存続も厳しいなか、
よく8年もの間、続けることを許されたものだ・・と改めて思い出す。
その番組の中にあったコーナーのひとつ「プチプチ感動体験談」。
日頃の暮らしのなかで、小さな感動があると、それに気づくと、幸せ
に日々を過ごすことができる・・。そんな思いで毎回いろんな小さな
感動体験について話していた。
そのことをずっと忘れていたが、最近のこの自粛期間。
何気なく、毎日小さな感動体験を楽しんでいることに気づく。

朝、天気予報はテレビで、ネットで確認していたが、今は窓を開けて
今日の天気を確認している。
「雨か~。」「いい天気だな~」「うわ、今日は気持ちいいわ」。
ふと頬がふれた外気に、爽快感を感じたり・・・。

車の通行量が減っていることで、町の空気が間違いなくきれいになって
いるはずであるが、それを感じる。空気が澄んでいる、町がキレイだ。
またマスクをずっと付けて歩いて、人混みがなくなったところで、
それを外すと、こんなに普通に呼吸するのが幸せだったのかと
感じる。

などなど、これまであまり感じたことがないことを多く感じ、

幸せを感じることがある。

不安に思うことよりも、幸せを感じる。

今日も元気でありがたい。今日もすることがたくさんあってうれしい。
小さな幸せ、小さな感動。これがあれば、人間は生きていけるのだと思う。

経済の成長は、消費を通じて人間が欲望を満たすことを教えてしまった。

それが今保留になっていることで、人間の本当の幸せが見えてきている。

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