演説に学ぶ、真のリーダーシップ。

もっとも尊敬する世界のリーダーは、ドイツのメルケル首相。そして台湾の蔡総督。ということは何度かこのブログでも書いてきた。このお二人が女性だからではなく、たまたま女性であったというだけ。もちろんそれも嬉しいが、何と言っても人として、リーダーとして聡明かつ理性的、そして愛と慈悲の心、思いやりがある。

たまたま、半年ほどご無沙汰の国際的な活動を行う知人よりmessageが届く。
3月18日にメルケル首相がドイツ国民向けにテレビ演説した、その内容があまりに感動的なので、ということで共有のため翻訳文を送付してくれた。
その方のお知り合いのドイツ人の方が、訳された貴重な資料だ。。
その関係者から送られたときは、ま、ドイツのことだから日本には参考にならないと思ったらしいが、今となっては、これは日本でも参考にすべき内容ではないかと急きょ、こちらにも送付してくださった次第。


この演説には目頭があつくなるものがある。またメルケルさんが思慮深く話す姿が浮かんでくる。
一国のリーダーとして、国民を落ち着かせ、納得させ、そして一致団結させるに有効な、伝わるmessageである。
なぜ、今、自粛が必要なのか。を丁寧に説明している。
さすが理系の首相だけあって、という前置きがあてはまるかどうかわからないが、理路整然としているし、誠実さが伝わってくるのだ。
こういうスピーチならば、国民は理解し、行動し、またこのリーダーを尊敬するだろう。


日本は他国に学ぶところが多い。
今回のコロナに向かう道筋だけではなく、このスピーチ、プレゼンテーション・・・。国、行政や企業のリーダーたちは参考にすべきであると思ったし、庶民の私としては、このように理性的、聡明、そして思いやりをもって行動する人間になれるよう努力しようと思った次第。

有事こそ正しい道を示し、きちんと導く。リーダーとは、まさに導く人。ということで、送ってくださった知人の許可も得たため、敬意を表して、
以下にメルケル首相の演説訳文を添付させていただく。ドイツ語原文は、政府のサイトでももちろん公開されている。

日本語訳PDFファイル

ドイツ語全文

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