最近、哲学者や思想家たちが、これからの時代をどう読み解き、どんな世の中像を示すのかに関心がある。
書店でもそういった類の本がよく出ているようだ。
不安だから読みたい、知りたい。
先が見えない世の中ほど、人々の知識欲、探求心が高まるのだろうか。
ジャックアタリという思想家は現代フランスを代表する学者だ。
まだ著作をちゃんと読んでおらず、インタビューなどを聴いている限りであるが、納得、共感できる発言が多い。
その中で、ポジティビスム。これからはポジティブ主義で行こう。との言葉が大変心に響いた。
このポジティブは楽観とは違う。
先に対して、うまくいくんじゃない?というのは楽観で、これではもはや生きていけない時代。
こうなったら、こうなる。だから自分はこうする!という明確なターゲットを決めて積極的に行動すること。明確に意思がないと、そして行動しないとこれからは生きていけない。
そして、これまでの価値を組みなおさなければならないとも。
これから本当に求められる商品は…いのちに関わるものが優先となる。
今回のコロナはそのことをすでに実証している。
医療、病院、食品・・・。もちろん生きるために環境も必要だ。
どうやら、贅沢な消費はもう求められなくなってしまうかも・・・。
時代を確かに感知しながら、ポジティブ主義でいこう。
そうすれば、必ずコロナに勝つ。
ところで、今の日本に時代を示せる思想家がいるのかな?
経済ファーストの国に、思想や文化がないのは・・・残念。でも学べるところから学べばいい。