この6月から新幹線で大きなキャリーバッグの置き場所が予約制になると昨年末からJRが告知していた。これはオリンピックに向けて、海外からの渡航客らの移動を想定しての新サービスだったのだろう。
でも、今はほとんど人が乗っていない新幹線。駅や車内での案内ポスターやアナウンスが空しい感じだ。もうそのサービスやめればいいのに。
もう新幹線が混みあうことはないかもしれないのに・・。
この数年。インバウンドという言葉が多用され、様々な政策が功を奏して外国人観光客がどんどん来日、その数字の伸びが発表された。過去最高、過去最高。何を競っているんだろう。どこまでどうしたいんだろう。ずっと抱き東京暮らしも考えるようになった。
この数字の上昇とともに、住みづらい東京、行きづらい京都になっていたのだ。
大きなカバンをガラガラ引っ張って、歩く。バスに乗る。ほんとうに邪魔だ!
と思うこともあった。
でも、この彼らの大きなバッグ。ここに日本のモノがいっぱい消費され、積み込まれて帰国する。このバッグの大きさこそが、日本の消費を支えていたこの数年。
日本は経済成長を掲げるあまり、それを達成するにはインバウンドしかなくて、
この方法をとったが、これは実はバブル過ぎるバブルで、オリンピックにそのまま突入・・・。と危険な思いを抱きながらみつめていたが、このコロナショックがすべてを消し去った。
インバウンドに頼っていた日本は、今、取り返しのつかない状況まで来ている。
民泊はどうなった?高級ホテル建設ラッシュはどうなった?
もちろんオリンピックは・・・・。
インバウンドに依存していなかったら、この痛手ももう少し少なかったのかも
しれない。
コロナはインバウンドの幻想を瞬間に消した。
インバウンドのおかげで成り立っていた日本の経済、消費。
いつか終わらなければならなかったが、こんな風にして終わるとは。
今、改めてインバウンドがもたらしたことについて、しっかり考えなければならない。そして、ここで一度リセットされることを、ー決して悲観してはいけない。全ての経験を生かす。それが生きるということだから。と今、強く思う。