前にも書いたが、今、花の市場が大変だ。
食品は生活必需品ということで、お店も営業、買い物ができるが、花屋がある商業施設などは休業するところが多く、売る機会が減少、お花が売れない。
フランスの花農家では、毎日咲く美しい花たちの行き場所がなく、施設などに寄付をしているそうだ。喜んでもらえてうれしい・・と農家さんのインタビューを聞くとなんとも複雑な気持ちになるが、これは外国の話題ではなく、全国有数の花生産地である愛知県でも、同じ状況のようだ。春といえば、美しい花が咲き誇る季節なのに、売り先がなく、値段が大下落しているとのこと。
食べていかねば生きていけないが、花を見なくても??なのだろうか?いや、それ以上にお店が閉まっているから、売りたくても売れず、買いたくても買えない・・・。これは本当に気の毒なこと。
ここ最近、気になっていた近所の花屋さんでセール品のバラのブーケを買い、仕事場においてみる。本当に安価なものであるが、不思議なもので、花が室内にあることで、心が潤う。シャンソンが聞こえてきそうな、パリに行ったような・・・楽しいときのこと、ライブでバラの花束をいただいたこと・・などをあれこれ思い出し、コロナで沈むがちな気持ちは晴れやかになる。・・・と、そんな気持ちになれるのだ。
できれば、食品を買うように、近くに花屋さんがあったら、1輪でもいいので、
ぜひ花を買って、飾ってみてほしい。
テレワークもお花があると、仕事がはかどるかもしれない。
売り場で誰かを待っているお花を迎えにいってあげてほしい。
花は見られるために、人を元気にするために生まれた。存在するのだと思う。
だから、今こそ、愛でてほしい。マスクをしないでコミュニケーションできる相手だ。・・・と、そんな気持ちでいる。
今こそ、花で心を満たす。
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