映画や劇作は、人が考え作ったものだ。多くは人生とは、人類とは、人間社会とは、、、について、ときにダイナミックに、ときにロマンチックに描かれ、見る人読む人はその世界に浸り、感動する。しばし、もうひとつの人生を生きられるのが、最大の魅力。長きにわたり、読まれ続け、語り継がれている理由はそこにあると思う。
ドラマだからよくできているなあ。ハッピーエンドのとき、勧善懲悪のとき、あるいはもうこれ以上ない悲劇のとき、これはドラマだから映画だからとわかりつつ、とことんその世界に浸ったり、いやこれはドラマだからと恐怖心を鎮めたり、、、。そんなことが出来るのが、これまでのドラマ。
しかし、今日は現実の世界がドラマ以上なことがあるため、その想定外にただただ驚く。これは本当に自然発生的な出来事なのか、あるいはもしかしら何者かに作られた世界なのかと、、、。
今回の新型ウイルスの広がり方は、まさに嬉しくないがドラマチックだ。またオリンピックを延期した途端に感染者が増え、都市封鎖が始まろうとしている。あたかもシナリオ通りの展開にも見える、見え透いているが、出来すぎたドラマかではないかと思ってしまうのは私だけだろうか。
ドラマは人々を感動させてくれるものだけでいい。困らせたり、傷つけたり、悲しみの増大に寄与してはならない。
しかし、世の中、出来すぎている。そのシナリオライターは誰?