ザビエルで観光プロモーション!?!

IMG_2723なんとまあ、絶妙なるタイミングか。今、次なるマイ・プロジェクトとしてフランシスコ・ザビエルの軌跡を追いかけているが、ひょんな出会いから、西日本でにわかにザビエルをテーマにした観光プロモーションが盛り上がりつつあることを知り、潔くイベントに足を運ぶ。最近、ブーム?になりつつある(そうであっていいかどうかは別)世界遺産登録もしかり、さらには関連する行政でアライアンスを組み、共通テーマをもって観光プロモーションを行う事例はよく見聞きするし、自分自身がかかわっている行政も関連都市との協定を結ぶことも決して珍しくないことも知っているが、そのお題が「ザビエル」と聞いて、個人的にはタイミング的にも驚くとともに、関連エリア以外の人々や若い世代にはこれがどう響くのかな?と思った次第。
そんなわけで、そのザビエルを生かした観光プロモーションを推進するイベントに興味深々、連日の出張に続き、大分に初上陸。私のザビエル行脚が長崎からさらにコマが進んだ感じである。このイベントがなかったら、この町には来ることがなかった。ザビエルがここを訪れていなければ、もしかしたら一生来なかったかもしれない。ということで、自分自身がすっかりザビエルに突き動かされ、大分に到着。駅前広場にザビエル本人の銅像と、彼を受け入れた大友宗麟の銅像が向かい合っているさまを見て、時代によって土地により、キリスト教の受け入れは核にも異なるものかをその時代を想像する。ザビエルがこの大分(豊後)を訪れることにより、この地は西洋文化をいち早く取り入れる。西洋式の病院、音楽、学校が日本に初めてできたという点も初めて知る。そしてさらには、ザビエルがもたらしたのは、キリスト教だけでなく、ヒューマニズム。ボランティアという発想と行動。大友氏はこれまでにない、慈悲の心と行動をも社会に広げたという。ハンセン病の治療院を設けたり、葬儀をきちんと行うなど、これまでの日本人の穢発想から考えられないことを実践、そのことが人々の心に深く染み入っていったのかもしれない・・・。
今回のイベントに参加し、ザビエルにかかわる自治体の首長のプレゼンや有識者の話を聞きながら、ザビエルが日本にもたらしたものはやっぱり、キリスト教だけではなかった。改めて確信する。大分でのザビエルに出会い、次は・・・。
私なりのメッセージを必ず発信することを、ザビエルは見てくれていると、またまた妄想する春分の日・・。

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