雪は美しく、怖いもの。

冬の新潟出張はつらい。雪と寒さ・・・。本当に雪国での暮らしは大変だと思う。
でも、雪がふらないと、雪に支えられている産業に多大な影響があり、
それはそれで深刻な問題だ。
今年は、雪が降らずに暖冬・・これでいいのかなと思っていたら、2月の初めに
雪が降った。
久しぶりの雪で、ちょっと油断した。
ちょっと暗くなってきた町なかの道で、気を付けていたつもりではあったが
ふとした瞬間に、足を滑らせ、すってんころりん。やってしまった。
結構派手に転んだのか、後ろを歩いていた人が、「大丈夫ですか?」と
歩み寄って声をかけてくれた。
そのあと、ホテルの人に事情を話し、スタッフ用のシップをもらって応急処置。
いやー、派手に転んでしまった。でも、幸いなことに、リュックを背負って
いたことが幸いであった。あれがなかったら、まともに頭も腰も思いっきり
打撲していて、打ちどころが悪ければ・・・だったかもしれない。
いやー、リュックが転倒時にいいとは、新発見。
それはそれとして、痛みはもちろんじわじわっと後になって出てきてはいる。

雪は見た目、キレイで美しく、まぶしい。
また、食べ物をつくるときにも、役立つ。雪室人参などは、雪の中で寝かせることで甘みが増し、大変おいしくなる。最近では雪室米も出回っている。
でも、そのありがたい雪は変容し、さまざまなカタチになり、ときには人々の脅威にもなる。

今回のすってんころりん事件、まだ笑って話せるけれど、本当に人生が変わってしまうこともある。

雪をなめてはいけない。

改めて久しぶりに遭遇した雪に恐れを抱き、細心の注意を払おうと思った次第。雪国のみなさんは慣れておられるが、くれぐれもお気をつけいただきたい。

雪はなくては困る。だんだん少なくなっていくことは心配だ。
自然とともに生きる。
これが人間の本来の姿だ。


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