2020の温度差

今年に入って、東京周辺でのオリンピック色が強くなってきている。
駅で、車内で、店で、街角で。ロゴや五輪マークや、キャラクターやグッズや・・・。一番オリンピック開催を感じるのは、急がれる工事。駅や道路や
町のあちらこちらで工事が続く。すべてはオリンピック本番に向けて・・。
競技とは関係ないところで、オリンピックだからの一言で、無理やり町が盛り上げられているような・・・。

一方、先週まで開催されていた大相撲を見ていて感じたこと。
この大相撲、一場所、二週間だ。
そう、オリンピックの開催期間と同じ期間。

こんなすぐ終わってしまう、わずか2週間のために、何年も莫大な費用を費やすための労力をかけ、準備している。

なんだろう、これ?

ここにかける労力と費用。他に使うべきところはたくさんある。
被災地の復興のために、福祉のために、教育のために、環境のために、貧困救済のために・・・。
本当にアホじゃないかと怒りがこみあげる、この2020熱。

地方にいると、ほどよい距離感があるが、都内にいると、無理やりのプロモーションを見せられ、力づくのオリンピックを感じてしまう。

もちろんアスリートには罪はないし、国際交流も必要であるし、障がい者との共生はとても大切だ。

でも、本当にこの2週間がなければ、それぞれの目標は達成できないか?

大いに疑問だ。

ましてや、今回の新型ウイルスの感染など思うと、リアルもサイバーも日本という国が何かと標的にされそうで・・・。

2020。違う次元で、次を見据えていこう。


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